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Event Schedule
主催公演
大ホール
演劇・ダンスなどの実演芸術のうち、先進的な作品や実験的な作品など、民間事業者のみでは上演しずらい舞台芸術作品の観劇機会を札幌で提供することを目的に、東京芸術劇場制作「真夏の夜の夢」を上演した。
野田秀樹がシェイクスピアの喜劇「真夏の夜の夢」を大胆に翻案、潤色した戯曲をルーマニア演劇界の巨匠シルヴィウ・プルカレーテが演出した。
別作品「ファウスト」のキャラクター・メフィストが登場し、原作より嫉妬や憎悪といった負の感情表現を強く出した本作を、鈴木杏や北乃きいをはじめとした、プルカレーテの世界観を体現するに相応しい実力派の俳優たちが演じた。
【来場者数】372名
開催日
2020年11月27日(金) 17:45開場、18:30開演
開催場所
札幌市教育文化会館 大ホール
入場料
全席指定
S席7,000円(教文ホールメイト 6,500円)/ U-25席 4,000円
A席5,500円(教文ホールメイト 5,000円)/ U-25席 3,000円
※追加販売分は教文ホールメイト割引、U-25割引はございません
チケット取り扱い
教文プレイガイド (011-271-3355)
道新プレイガイド窓口(大通西3丁目道新ビル1F、日曜定休日)
札幌市民交流プラザチケットセンター窓口(北1条西1丁目市民交流プラザ2F)
ローソンチケット(Lコード11774)
チケットぴあ(0570-02-9999、Pコード502-868)
※追加販売分は上記でのみ取り扱いとなります。
詳細情報
“野田版”「真夏の夜の夢」、巨匠シルヴィウ・プルカレーテ演出の初タッグで上演!
本作は1992年に野田秀樹の潤色・演出で初演され、シェイクスピア作品の大胆な翻案で話題になりましたが、この度、新たな演出で刺激的に蘇ります。
日本とルーマニアの誇る鬼才、待望の融合!!
シルヴィウ・プルカレーテは、ルーマニア演劇界を代表する演出家の一人です。
その演出は、水張りのプールや炎の吹き荒れる野外劇、150人超の出演者が観客を導いて移動しながらパフォーマンスするなど、大胆で奇想にあふれ、観る者を惹きつけ圧倒します。
さらに鶴屋南北の「桜姫東文章」を翻案した作品「スカーレット・プリンセス」を生み出すなど、日本文化にも深い造詣を持っています。
日本演劇界の第一線で活躍し続け、時代を先導する野田秀樹の作品は、ユニークな言葉遊びで彩る独創的な世界観で、世代を問わず、また国内に留まらず世界中の観客を魅了してきました。
その劇作は、ジャンルにとらわれず実に多彩で、シェイクスピア作品にも取り組み、
いくつもの潤色作を発表してきました。そのうちのひとつが本作「真夏の夜の夢」です。
野田とプルカレーテは、お互いの国で上演を行う度に親交を深めてきました。
そして、ついに、「真夏の夜の夢」で野田とプルカレーテの初タッグが実現します。
野田秀樹の見事な換骨奪胎「真夏の夜の夢」
シェイクスピアの原作では、アテネの森を舞台に貴族たちの恋の物語が展開されますが、野田版では、日本の割烹料理屋「ハナキン」の人々と、富士のふもとの「知られざる森」を舞台に設定が書き換えられています。
そして何と言っても、別作品「ファウスト」のキャラクターである悪魔・メフィストフェレスが物語に乱入、本来であれば重要な役回りの妖精・パックの役目を盗みとってしまい、原作ではあまり表現されていない嫉妬や憎悪といった負の感情表現も盛り込まれた破天荒な翻案です。野田の真骨頂である言葉遊びと重層的な物語に浸っているうち、切なく美しい喜劇へと、収束していきます。
STORY
人は人に恋してるのじゃない。
星だの、月だの、太陽だの、
ただの石ころで着飾ったコトバに
恋してるだけなのさ。
創業130年の割烹料理屋「ハナキン」。
その娘・ときたまご(ハーミア)【北乃きい】には許嫁がいた。
板前のデミ(デミトリアス)【加治将樹】である。
デミはときたまごを愛していたが、彼女は板前のライ(ライサンダー)【矢崎広】に恋心を寄せていた。
ときたまごとライは<富士の麓>の「知られざる森」(アーデンの森)へ駆け落ちする。
それを追いかけるのはデミと、彼に恋をしている娘・そぼろ(ヘレナ)【鈴木杏】。
森では妖精のオーベロンとタイテーニアが可愛い拾い子をめぐって喧嘩をしている。
オーベロンは媚薬を使ってタイテーニアに悪戯をしようと企み、妖精のパックに命令する。
ついでにそぼろに冷たくするデミにも媚薬を使おうと思いつく。
しかし悪魔メフィストフェレスが現れ、パックの役目を盗みとる。
そこに「ハナキン」に出入りしている業者の面々が結婚式の余興の稽古にやって来て、事態はてんやわんやに......。