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日本語の美しい響きと奥ゆかしさ、慣れ親しんだ七五調のリズム、 それらが凝縮された能楽の詞章である「謡(うたい)」を皆様に楽しんでいただくワークショップを開催いたします。「能楽大連吟」ではプロの能楽師によるお稽古を経て、 教育文化会館大ホールの能舞台にて、半能『高砂』を大合唱致します。腹式呼吸による発声と背筋をピンと伸ばす美しい姿勢は健康にもよく、 心を豊かにします。 2008年に京都で始まった「能楽大連吟」。滋賀、大阪、福岡と輪を広げ、 2025年札幌で初開催いたします。難解な古典芸能だと思われがちな能楽ですが一度足を踏み入れるとハマってしまうこと間違いなしです! 皆様からのご応募をお待ちしております!
札幌市教育文化会館で展開される多彩な教文能は、
観るだけにとどまりません。
舞や謡、能面、装束、言葉、物語──伝統の芸能に息づく美しさや響きを、
もっと身近に、もっと自由に感じていただける時間です。
時に能舞台がしつらえられ、幽玄の世界が立ち上がる日もあれば、
声や音にふれ、言葉を交わしながら、能を味わう場面もあります。
今年度は、子どもたちに向けた入門プログラム、能に親しむ市民の発表のひととき、そして二つの流派の公演や両流儀の宗家による語らい──古典の格式と、現代にひらかれた感性が交差する場が生まれています。
締めくくりには、詞章を声にのせて謡う、市民参加型の体験も。
一年を通じ、様々な能に触れるきっかけをお届けする教文能を
お楽しみください。
能楽大連吟は、数ヶ月間で能楽「高砂」のお稽古をして、本番にみんなで謡いを披露するプロジェクトです。能楽を通して日本の古き良き文化を知るとともに、世代や国を越えて多くの人々とコミュニケーションの輪を広げていくことを目的としています。
また、謡独自の発声法を身につけることで、のびやかな声になり、まっすぐな美しい姿勢も身につきます。
能楽はあまりわからない、和の文化を体験してみたい、うたうことが大好き。そんな方々もぜひ、これを機会に能楽大連吟に参加してみませんか?
(能楽大連吟HPより)
相生の松(あいおいのまつ、兵庫県高砂市・高砂神社)によせて夫婦愛と長寿を愛で、人世を言祝ぐ大変めでたい能である。古くから新年の宴席や結婚披露宴などで謡われてきた。
江戸時代には、『老松』とともに『松』をテーマにした筆頭祝言曲二曲の一つであった。
~阿蘇の宮の神主さんが、都見物したいと思うて都に向かっている最中、高砂(播磨-兵庫に立ち寄ったそうな。そこには奇麗な浦と松が美しく、鐘の音まで聞こえるいい情景だったそうじゃ。~
そこにどこからともなく老夫婦が現れて、木陰を掃きはじめました。
神主は「高砂の松はどこじゃ?」と問うと、「高砂の松と住吉の松とは相生の松での。離れていても夫婦なんじゃよ。」と枯れぬ松の永遠さや夫婦の仲睦まじさを述べたそうです。(四海波)
その後、老夫婦は自分たちは高砂・住吉の松の精である事を打ち明け、「住吉で待っているぞよ」と告げ小舟に乗って消えたそうな。―中入―
神主は早速、住吉に向けて舟を出します。(待謡)
住吉へ着いた神主は美しい月光の下、住吉明神に遭遇しました。
影向された住吉明神は天下泰平、国土安穏を祝って颯爽と舞を舞います。(千秋楽)
(能楽大連吟より)
1973年、京都市出身。幼少より、父・観世流能楽師深野新次郎に能楽の稽古を受け、3歳で初舞台を踏む。大学卒業後、観世流能楽師 故浦田保利師に内弟子入門。5年間住み込みで修行し、2001年独立。2003年独立披露能にて『石橋』、2004年『猩々乱』、2010年『道成寺』、2021年『望月』を披く。観世流職分 浦田保浩師に師事。京都、大阪、滋賀、奈良、岐阜、名古屋にて稽古を行うなど深野深声会を主宰。フランス、モンゴル、スペイン、オーストラリア、アメリカなど海外公演にも多数参加する。2006年、テレビ朝日の時代劇「風林火山」の劇中能『殺生石』を演じる。落ち着いた眼差しで物事を見つめるリーダー気質、能楽大連吟京都の代表も努める。
1974年、京都市出身。幼少より、祖父・観世流能楽師 故松野良輝より指導を受け、1979年仕舞『合浦』にて初舞台。1994年より十三世林喜右衛門師に師事し、その後十四世林嬉右衛門師に師事する。2001年独立。以降、『石橋』『猩々乱』『翁』(千歳)『道成寺』を披く。京都、横浜、神戸にて松野吟耀社を主宰。YouTubeチャンネル「matsu-noh on time」では、能楽以外の様々なことを積極的に発信。キャンプ場や廃校校庭で行う「焚火能」など、能楽堂以外でも能を楽しんでもらえる企画に努める。2024年「石山緑地薪能(札幌市)」では演出を手掛けるなど、能楽の総合プロデュースも目指している。茶道を嗜み、茶と能の共通点など独自の視点でも発信する、能楽を他分野へと繋げていく役割を担う。
1976年、大阪市出身。幼少より、父・観世流能楽師 齊藤信隆より指導を受け、1980年仕舞『養老』にて初舞台。1994年より大槻文藏師に師事。2004年独立。
『翁』(千歳)『石橋』(赤獅子)『猩々乱』『道成寺』『望月』『石橋』(白獅子)を披く。大阪・奈良にて「齊藤信瑤会」「独歩之會」を主宰。イタリア、アメリカ、フランス、韓国など海外公演にも多数参加。YouTubeチャンネル「UTAI-TRIP〜謡旅〜」では能楽を知る手立てを企画し、能楽を怪談と捉える新ジャンル「能楽怪談」も編みだす。見た目の強面からは想像のつかない優しさと包容力を併せもち、独創的な切り口と情熱で能を捉える大阪能楽界随一のユーモア解説者。何事にもギャップの激しい男である。大阪能楽大連吟の代表。
1987年、京都市出身。十三世林喜右衛門師および十四世林喜右衛門師に師事。両親の勧めで6歳から能の稽古に通い、後に能楽師の道へ入る。2018年独立。
『翁』(千歳)『石橋』『猩々乱』『道成寺』を披く。京都、岡山、神戸にて稽古を行い、各地で「千響会」を主宰している。
「林定期能改め。SHITE。シテ。」「KYOTO de petit能」「TOKIWA能」などを中心に数多くの舞台に出演し、能楽普及および発信に努める。アメリカ、カナダ、フランス、スイス、オーストリア、マレーシア等海外公演にも多数参加。人懐っこい性格で、稽古場はいつも明るく元気いっぱい。大連吟のマスコットキャラクターだが、いざ本番では力強い美声を発揮する。
※小中学生までのお子さんと親子2人の料金
U-30 8,000円
教文ホールメイト会員は500円引
※参加費にはオリエンテーション、稽古、発表公演出演料を含みます。
※お稽古および本番には扇が必要となります。(一尺程度のサイズの扇であればお持ちの扇で結構です)